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自分の内的キャリアと垂直的成長について言語化してみる

Posted on
2024-06-20
Categorized in
思考整理

https://www.youtube.com/live/qcp-aOF5jB8
キャリアの節目に見つめ直す『自分の心とキャリアデザイン』

上記の動画の中で出てくる、内的キャリアと垂直的成長について自分の場合はどうであるか?を言語化してみたいなと思ったので雑に書いていく。

内的キャリア

そもそも内的キャリアとは何か。端的に言うと働きがいや生きがい等の価値観のことを指す。自身の興味関心や得意なことややりたいこと、何をしているときに楽しいと感じるか、ということらしい。

内的キャリアの説明を見たときに真っ先に浮かんだのはストレングスファインダーだった。自分のストレングスファインダーの上位5つは

  1. 学習欲
  2. 収集心
  3. 個別化
  4. 内省
  5. 着想

だった。4/5が戦略的思考力の資質なので、随分偏ってるなあと思うけど、実際合ってるなとも思っている。

新たなことや知らなかったことを知ったり、できなかったことができるようになる時のレベルアップ感がとても楽しいと感じるし、逆にマンネリ化していくと詰まらないなと腐ってしまう。
いろいろな情報を集めておいて、必要な時に使えるようにしておきたいし、アレコレと自問自答して言語化するのは好きだったりする。
人が言わないような突飛な発想をしたり、尖った案を言いがちだが、それが採用されたら俄然やる気が湧いてくる。
これらの自分の行動特性と仕事内容がマッチしていると楽しいので、エンジニアという職種を選んだのは正解だったなと思っている。新しい技術がどんどん出てくるので飽きないし、いろいろと遊び甲斐がある。

では、興味関心という面ではどうか。
自分のエンジニアとしてのスタンスとして、「課題を解決する」というのがある。ただコードを書いたりしているだけじゃなくて、作り上げたものによって何かしらの課題を解決したいと思っているが、最近はここをもうちょっと深堀して、「どういう課題を解決するのが楽しいのか(興味が湧かない課題はどんなものか)」を考えている。
例えばいわゆる技術的負債みたいな技術的な課題や、組織のデジタルトランスフォーメーションの支援みたいなビジネス上の課題なんかはとても興味が湧くし解決したいと思う。一方で、人や組織の課題に対しては、正直そんなに興味が湧かないし、やる気もでない。別にチームで仕事したくないとかそういうわけじゃなくて、単に他人の成長や成功に興味が湧かない。そういう意味でやっぱりマネージャーとかは向かないなあと思う。

あとはもうちょっと別の視点で事業領域みたいなのだと、元々メディア事業に長くいたのもあって、メディア関連(ニュースや広告、UGC等)には興味がある。そのほかだと最近子供ができたのもあって、いわゆる社会課題系とくに教育とか福祉とかは当事者にもなるので気になる。
また、まったく別の領域で法務関連も気になっている。新しい技術や物事には法の整備が必須だし、何か新しい事業をやる場合にももちろん法の遵守が求められる。僕らエンジニアが使うOSSだってライセンスがあり守らないといけないが、意外と守られていないケースがチラホラあったりして、どうしてもそういうのが気になってしまう性格だったりする。
余談だけど、四柱推命をすると正官があり、まじめで几帳面らしい。そういう意味では組織としてやらねばならないことをしっかりやることが求められる上場企業の方が気持ちよく働けるのかなと思う。

垂直的成長

次に垂直的成長に関して。こちらは、視野の広さや視座の高さ、人間的な器などを指すらしい。いくつか自分が人間的に成長したなと思うエピソードを書こうと思う。

「アプリで見る」実装事件

開発担当していたメディアで、スマホのブラウザで見ていると「続きをアプリで見る」みたいなボタンが出てきてアプリを起動するかアプリのインストールに飛ばされるリンクを実装したことがあった。それ以前はスマホのブラウザで最後まで見れていたため、ユーザーからも社内からも批判の声があり、自分としても上から言われて実装したもののやはりユーザーファーストじゃないと思っていたので、上司を飛び越えてさらに上の方にまで直談判したことがあった。

このとき、その部署の部長からこの施策の成果や実際の数字を聞かせていただくことがあり、

  • ユーザーの離脱は実際には10%程度しかなく、残りの90%はアプリをインストールして閲覧している
  • インストールを促したアプリは今後この会社が注力したいアプリなので、インストール数を伸ばすことは会社全体で大きな意味がある
  • 批判は声が大きく聞こえてしまいがちだが、実際の数字や会社全体の事業方針としては、大成功な施策

この辺りの話を聞いて、明確に自分の視野が広まったのを覚えている。自分の担当しているサービスだけじゃなく会社全体を見て、全体最適で施策を考える必要があるのだなとか、定性・定量の両方の観点から評価しないとなとか。今でも鮮明に覚えていて、当時の部長にはとても感謝している。

スタートアップや創業メンバーとしての参画

新卒でエンジニアになってから10年くらい同じ会社にいたのだけど、転職でエンジニアが数人しかいないようなスタートアップに飛び込んだり、その後に創業時のエンジニアとして参画して0からサービスを開発したりした。
それまでは上場企業だったこともあって、会社というのは何となく続いていく無くならないものだと思っていたけど、よほど大きな会社でなければそんなことはなく、1年目のスタートアップともなればいつ資金がショートしてもおかしくない。そんな環境で給与をもらって働くということは、それだけの価値を発揮せねばなという気持ちになる。
自分が一人目で参加した会社の社長には給与は言い値で良いよと言れたことがあった。「あなたが自分でどこまで価値を発揮するのか自分で決めて、それに見合った金額を教えて」と。こういう環境はプレッシャーやストレスももちろんあったけど、会社全体の利益を全体最適で考える癖みたいなものが付いたように思う。

WHYから始めよのワークショップ

今いる会社のCTOが開いてくれたワークショップで、サイモン・シネック氏のゴールデンサークルや「WHYから始めよ」を題材にして、自身のWHYを見つけるというワークショップに参加したことがあった。
リーダーシップにおいては他者への影響力ももちろん大事なのだけど、自身の自己深化も同じく大事で「何のために、どうして、何を目指すのか?」みたいな自分の信念のようなものを見つけて、アップデートし続ける必要がある。
このワークショップではほかの人のWHYも見ながら、自分のWHYを深堀りして突っ込みをもらいながら磨いていくというものだった。僕自身は「かっこいいと誇れるような開発がしたい」と思っていて、それはつまりどういうことで云々みたいなのを、このワークショップを通じて言語化することができた。

これらの他にも細かいアレコレは色々あるし、他にプライベートで出会った素敵で多様な方々との交流も、間違いなく自分の器を広げてくれてたなと思う。自分の趣味趣向的に、関わる人の多くはエンジニアとか開発関連かあるいはゲーマーがほとんどだけど、まったく違った趣向の人と交流する機会は今後も作っていきたい。